2011年7月7日木曜日

「Time is Money」時は金なり。から「Time is Currency」時は通貨なり。に時代は変わったのではないのだろうか?

今回のNS展にも素晴らしい文章を寄稿して頂いた平野啓一郎さん。その一部だけ「時を支配したはずの人間は、気がつけば、時に支配され、巨大な文字盤の上で目を回していた。」後は会場で読んで見てください。

7/5の火曜日は、作家の平野さんが慶応SFCにレクチャーのため来てくださった。我々のレクチャーはパワーポイントやKeynoteを使うのが当たり前になっているのですが、何と手に持ったメモだけで一時間の非常に質の高い講義は終了しました。


端的に言うと構築的に冷静に文学というものを俯瞰し解析した話でした。中でも「コンテンツと時間の関係」の話が、とても興味深かった。たとえば小説は少なくとも数時間使わないと読了できないし、価値は伝わらない。

しかし、Youtubeでは数分でわかってしまう。では彫刻はどうでしょう?場合によっては数秒で何かを受け取ることが可能かもしれません。絵はどうでしょう?やはり秒単位で何かを感じるでしょう。最近の音楽は数分でしょうか?こうして種々のコンテンツを味合うために消費(投資?)する時間を考えると文学は不利であるという認識。

素晴らしいマーケティング的な文学の解析でもあった。そう言えば「Time is Money」時は金なり。から「Time is Currency」時は通貨なり。に時代は変わったのではないのだろうか?と講義が終わって感じた。通貨とは流通手段•支払い手段として機能している貨幣。

NS_CONCEPT 坂井直樹 展TALK SESSION 1を楽しみにしています。田村奈穂さんも飛び入りがあるかもしれません。
日時 2011年7月21日(木) 開場 18:30 セッション 19:00-20:00 HOST: 坂井直樹 GUEST: 山中俊治、平野啓一郎

デザインをこれぐらい理解している文学者を他に知らない。

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